食と健康を考える際に最も気になるのが栄養素ですが、栄養素のほかにも意識したいのが酵素です。
最近は、この酵素に免疫力の向上や代謝の促進といった健康に過ごすために大切な機能が豊富に含まれることが知られるようになり、大変注目されています。
ビタミンやミネラル、たんぱく質といった栄養素ばかりを意識するのではなく、酵素の豊富な食事をぜひ積極的に取り入れましょう。
酵素は熱によって壊れてしまいますので、生か熱を加えるなら短時間で調理することが大切です。
酵素の豊富な食材は生の野菜や魚、発酵食品、豆類、海藻類です。
これらの食材をできるだけ生のまま食べるようにしましょう。
私は季節に合わせて旬の野菜や魚をできるだけ生のまま食べるようにしています。
野菜であれば、野菜スティックやサラダ、魚はお刺身、海藻サラダなどです。
春であればアクの強い野菜が多いので、なかなか生のまま食べるのは難しいのですが、春キャベツなら柔らかく甘みもたっぷりですから、ぜひ生のまま食べてみてください。
また、春先に出回る新玉ねぎは、血液をサラサラにする成分であるアリシンが豊富に含まれています。
繊維に沿って薄切りにして鰹節をかけてしょうゆで食べるのがおすすめです。
夏ならばキュウリやナスをぬか漬けにしましょう。
キュウリはそのままですとビタミン類が少ないのですが、ぬか漬けにすることで、ビタミンAやビタミンCが豊富になります。
夏が旬のアジはぜひ生のまま、刺身やたたきでどうぞ。
そして一年中おすすめなのが納豆です。
納豆はそのままでは消化の良くない豆を発酵させることで、消化も良く栄養価もグッとアップした優れた健康食品と言えましょう。
毎朝食べることを習慣にすれば、腸内環境も良好に保てますし、便秘や肌荒れとも無縁です。
いずれにしても酵素を意識した食事のポイントは、できるだけ生のままで、旬の食材を手を加えすぎないで食べることです。
旬の食材は、鮮度も食材そのものの味わいも最もおいしい状態ですから、あまり手を加えすぎないことが結局おいしく食べられますし、酵素も豊富なまま取り入れることができるというわけです。
肝機能を強くする食事の基本は高タンパク低カロリーです。
若い女性はとかくダイエットを意識するあまり、肉や脂肪を避ける方がいますが、良質なたんぱく質と脂肪は肝機能を高めるだけでなく、若々しく活力ある毎日を送るためにも大切です。
オススメなのは一日に100グラム程度の肉料理を必ずメニューに取り入れること。
ただ、肉ばかりを食べるのも飽きてくるのですよね。
そこでおすすめは魚料理です。
背の青い魚は高たんぱく低カロリーですが独特のクセが苦手という方もいるでしょう。
でも、これはお料理しだいです。
また、新鮮なものほどにおいもクセも感じられないので、鮮度には気をつけたいものです。
たとえば初夏から梅雨明けくらいまでならば新鮮なアジを買い求め、お刺身、たたき、なめろうなどいかがでしょうか?
なめろうは猟師料理ともいえるものでアジを骨ごと包丁で細かくたたいて味噌、しょうが、ねぎ、みょうがなどと混ぜ合わせたものです。
お茶漬けに乗せてもとてもおいしいですよ。
生が苦手という方にはアジフライ、てんぷらがおすすめです。
このように肝機能に不安のある方は良質なたんぱく質食材である肉や魚、卵、乳製品を少量づつでも毎食取り入れるようにしたいものです。
また畑の肉とも言われる豆類、豆腐、納豆などもおすすめです。
豆類は一般に消化はよくないのですが、豆腐や納豆は消化もよく、料理しだいでさまざまな味のレパートリーも出せると思いますのでおすすめです。
豆腐も油との相性もよく豆腐自体は低カロリーですから、さまざまな食材トン組み合わせることでメインのメニューにすることもできるとても便利な食材ですね。
高血圧とは、普通、原因が明らかではない本態性高血圧症のことをいいますが、この病気は遺伝が強く関係し、一種の体質的な病気とみなされています。
このような体質の人が長い年月の間に塩分の摂りすぎ、過食や運動不足による肥満、心身の過労、また寒冷な土地に長く生活するなどの要因が重なると、働き盛りの30代後半あたりから高血圧が現れ始めます。
高血圧症と診断されて治療を開始するにあたっては、一番重視するのは毎日の食生活の管理と運動です。
この管理がうまくいけば治療の効果の現れ方が全く変わってきますし、不幸にして体質的に高血圧の遺伝を受け継いでいたとしても、早期にこれらの治療を開始することで十分に間に合うものです。
食事療法のポイントは、動脈硬化と肥満を避け、減塩食に切り変えることです。
減塩食というと味が薄く物足りないものと考える方がいますが、和食であればだしをしっかりと取ることでしょうゆや塩、みそを控えめにしても、うまみをしっかり感じることができますし、洋食でもじっくり煮込むことで味をしっかりと感じることができるようになります。
メニューのポイントとしては栄養のバランスをとり、薄味に調理する事です。
炒め煮などのように油でいためてから味付けすれば薄味でも十分にコクを出せますし、肉、魚、たまご、牛乳、豆腐などのタンパク質、緑黄色野菜でビタミン、ミネラルをしっかり補給してまた、海藻類も積極的に摂るようにしましょう。
薄味の物足りなさは調理の工夫次第で味にアクセントを付けたり濃いだしを使用することで十分満足感の高い食事にすることは可能です。
血圧が気になる方はとにかく薄味、減塩を意識することが基本です。
肝臓は沈黙の臓器といわれ、少しくらいの障害では症状が現れません。
しかし、少しでも疲れを感じるようになったり、お酒が弱くなったと感じたら医師の診察を受けましょう。
また栄養バランスのとれた食事も大切で、肝臓機能を強くする食事としては高カロリーで高タンパク、高ビタミンが基本となります。
ただし、高カロリーと言っても糖質の摂り過ぎには気をつけましょう。
糖質の摂りすぎは肥満の原因となりますし、内臓脂肪の原因となり、脂肪肝の原因となります。
油はサラダ油やオリーブオイル、ごま油などの植物油を中心としましょう。
栄養のバランスをとるために、たんぱく質食品をとる時には必ずビタミンの豊富な緑黄色野菜をたっぷりと添えるようにしましょう。
料理の例としては焼き豚のサラダ添えなどいかがでしょうか?
豚のロース肉やもも肉をかたまりで調理します。
表面をフライパンで焼き目をつくまで炒めてから醤油大さじ5、砂糖大さじ2、酒大さじ3、水3カップの煮汁で2時間ほど柔らかくなるまで煮込みます。
煮あがったら煮汁が冷えるまで漬け込み味をしみこませてから薄切りにして盛り付けます。
サニーレタス、トマト、ブロッコリー、アスパラガス、セロリを食べやすく切って添えてください。
汁物は大根と揚げ鳥のスープにしましょう。
鶏のモモ肉を一口大に切って酒大さじ1、しょうゆ大さじ1、塩小さじ1、こしょう少々に漬け込み30分ほどなじませてから、片栗粉をまぶして170度の油でカラリと揚げましょう。
中華スープを用意して大根とにんじん、ネギの千切りを柔らかくなるまで煮込み、先ほどの揚げ鳥を浮かべて完成です。
緑黄色野菜と良質のたんぱく質、ビタミンが豊富で肝機能強化にピッタリの食事ですので是非お試しください。